ICL

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Ophthalmology & Visual Science

ICL

ICLとは?

ICL(アイシーエル)は、小さなレンズを眼の中に移植(インプラント)して近視や乱視を矯正し、裸眼視力を回復させる新しい視力矯正手術です。レンズを虹彩の裏側の後房と呼ぶ位置に固定するので「有水晶体後房レンズ」、「フェイキックIOL(Phakic IOL)」(phakicは水晶体の英語名)、あるいは「有水晶体眼内レンズ」ともいいます。ICLのレンズは、「コラマー(Collamer)」というHEMA(水酸化エチルメタクリレート: hydroxyethyl methacrylate)とコラーゲンを含んだ親水性の柔らかい素材でできています。コラマーは生体適合性が高く、眼の中にいれても異物として認識されにくい、大変優れた素材です。特別なメンテナンスをする必要もなく、眼内で長期間にわたって透明な状態を維持し、長くレンズとしての機能を果たします。

手術方法

外来にて種々の検査を行った後、ICLの使用が適切であると医師が判断され方に、挿入手術(日帰り両眼同日手術)を行います。
術後も、視力・眼圧・細隙灯検査・眼底検査・角膜内皮細胞密度などの定期的な検査が必要です。
なお、本治療は自費診療扱いとなります。同意後の検査料、手術料、術後3ヶ月までの定期検査を含めた費用(両眼約75万円税別)をお支払い頂きます。詳しくは医師より説明がありますので、治療、費用等わからないことがあればご質問ください。

※ 手術は点眼麻酔下にて行い、両眼30分程度で終了します

ICLの特徴

メガネやコンタクトレンズの煩わしさから解放されたい方、裸眼で思いっきりスポーツを楽しみたい方、レーシックで角膜を削ってしまうことに抵抗がある方などにおすすめです。

  1. 高い術後満足度、鮮やかな見え方
  2. 視力の長期安定性が期待できる
  3. ドライアイや視覚障害の出現が少ない
  4. 術後でも術前の状態に戻せる
  5. LASIKでは強制できない強度の近視にも適応可能
  6. 全世界で35万眼を超える圧倒的な使用実績数
  7. 有害な紫外線(UV)をカット
  8. 日帰り両眼同時手術が可能L
  9. レンズ素材の安定性

よくある質問

誰でもICLの手術を受けられますか?
年齢が21~45歳で近視または乱視の方、眼の病気(緑内障・糖尿病網膜症・白内障など)がなく、医師により適応が確認された方が手術を受けられます。手術前に適応検査を行い、それぞれの近視の程度、眼の大きさに合わせてレンズを選ぶ必要があります。
ICLのレンズは眼のどこに移植するのですか?
眼の中の虹彩の裏、水晶体の前の後房と呼ばれる位置に移植します。虹彩の裏に固定することで、ずれたりする心配はほとんどありません。また、外見からレンズが見えることもありません。移植後、特別なケアは必要ありませんが、手術を受けた眼科への定期的な受診をおすすめします。
ICLのレンズはどんな素材でできていますか?
コラマー(Collamer)と呼ばれる独自の素材で出来ています、ソフトコンタクトに使われる素材であるHEMA(水酸化エチルメタクリレート:hydroxyethyl methacrylate)とコラーゲンを含む生体適合性の高い素材で作られています。この素材は眼の中で異物として認識されにくい大変優れた素材です。特別なメンテナンスなどをしなくても眼の中で曇ったりせずに長期間透明な状態を維持し、長くレンズとしての機能を果たすことが可能です。さらに紫外線吸収剤が含まれていますので有害な紫外線(UV)をカットしてくれます。
どうして手術後クリアに見えるのですか?
精度の高いレンズを使って眼の中で視力矯正を行っているため、収差(光の結像のズレ、像のボケやゆがみ)が少なくクリアな見え方が期待できます。
手術を行った後、どのぐらいで視力が安定しますか?
角膜を削らずに、小さな切開創からレンズを眼の中に移植するだけなので手術当日から裸眼で過ごせます。手術直後は若干の炎症が起こるため見えにくい場合もありますが、通常は翌日から1週間ほどで良好な視力に回復することが多いようです。ただし手術による切開創は自然治癒するまでに1カ月から3カ月程度の期間を要する場合があります。このため、手術後は視力が良好に回復した後でも担当医師の指示には従ってください。また視力回復後も担当医師による定期的な受診をおすすめします。
手術後に、視力が変わった場合はどうすればいいですか?
移植したレンズは取り出して交換することが可能です。あるいは移植したレンズはそのままにしておいて、他の屈折矯正手術を受けることもできます。また何度も手術を受けたくない方は、レンズを移植したままの状態でメガネやコンタクトレンズを併用することも可能です。老眼の方は、老眼鏡をかけることができます。詳しくは担当医師にご相談ください。
合併症など、手術のリスクはありますか?
まれにレンズと水晶体が干渉し白内障を誘発することがあります。その場合は、いったんレンズを取り出して白内障の治療をします。また以前には手術後に、眼の中の水(房水といいます)の流れに変化が生じて眼圧が上昇することがありました。現在は、レンズ中央に孔の空いた新デザインレンズ「アイシーエル KS-AquaPORT®」が登場し、合併症のリスクは少なくなっています。詳細は担当医師とご相談ください。
レンズを眼の中に移植する治療法はICLだけですか?
角膜の内側、虹彩の表側の前房と呼ぶ位置にレンズを固定する別の治療法が以前からあります。ただし、この治療方法では手術を受けた方の角膜内皮細胞が術後数年間で顕著に減少しているという報告があり、水疱性角膜症の発症リスクが懸念されています。レンズを後房と呼ぶ位置に固定するICLで角膜内皮細胞が著しく減少しているという報告はまだありませんが、内眼手術であるのは同じです。レンズを移植する以上、レンズが周囲の眼内組織と干渉するリスクがあることに変わりはありません。内眼手術によるリスクなどの詳細は担当の医師にお尋ねください。