研究活動

角膜・コンタクトレンズ

円錐角膜

ディスポーザブルソフト・コンタクトレンズ(CL)の清潔さと、フレキシビリティに注目して、世界に先駆けてピギーバックレンズシステム(PBLS)へ応用しました。形状変化については、今もなお、フォトケラトスコープで撮影し続け、膨大な記録として残しています。写真は拡大してコニコイド曲線へ最小二乗法によって近似して形状異常程度を数値化しています。これを利用してデスメ膜破裂時などにオルソケラトロジーを加えるラージサイズの特殊非球面酸素透過性CL(RGPL)、また、ハイドロゲルで RGPL をカバーしたソフトタイプCLを開発してきました。適切な RGPL や PBLS処方を究め、それによって円錐角膜の進行を抑えられることを明らかにすることが最終目標です。

機能性CL

CLを視覚情報のアンプリファイアーとして捕えようと心がけています。これまで、人工的に左右90度軸が異なる近視性単乱視を作成し、前焦線、最小錯乱円、後焦線に映った融像で物を見る老視用「両眼視融像型多焦点レンズシステム」、また、特定の波長をカットすることによって、コントラスト増強を狙った、各種疾患用、スポーツビジョン用「遮光CL」を発表しています。近い将来、ナノテクノロジーがこれらの分野を飛躍させることは間違いないとアンテナを張り巡らしています。

高分子化学分野

CLに付着したタンパク質等の質量分析を行っています。CLに付着したデポジットを単に汚染物質として捕えるのではなく、デポジットの有効利用や、これを分析することによって各種疾患の診断機能をもたせようとしています。また、PBLSを利用したドラッグデリバリーシステムやドライアイ用CL、フッ素系材料を用いた耐汚染性酸素透過性材料、キトサンなどの天然抗菌物質を用いたCL用新素材についても開発、提案しています。