臨床研修・入局について
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Q1初期臨床研修における研修内容について教えてください。
基本的な眼科診療、検査、治療(手術を含む)の手技・知識を習得することが目標です。選択期間(最短2ヶ月~最長8ヶ月間)で手術手技(各種レーザー、白内障・外眼部手術など)なども含めて可能な限り習得してもらいます。
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Q2入局希望者に対して推奨する初期臨床研修プランはありますか。
東京科学大学のプログラムで、1年目は学外協力病院もしくは大学でのコア・ローテションを行い、2年目に大学で8ヶ月間眼科を選択するプログラムを推奨します。
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Q3推奨する初期臨床研修プランを選択しなかった場合、選択した人と入局に際して区別されることはありますか。
たとえ東京科学大学のプログラムを選択していなかったとしても、入局に際して区別することはありません。入局前に眼科での研修を行っていない場合でも、入局後に眼科診療の基礎から研修を行っていきます。
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Q4入局募集期間について教えてください。
入局を希望される場合、基本的には大学の後期臨床研修医となり、眼科に入局していただきます。募集期間については、東京科学大学臨床教育研修センターまでお問い合わせください。
また、大学の後期臨床研修医募集期間終了後も、医局の医員としての採用枠がありますので、「お問い合わせ」ください。 -
Q5過去の入局者数を教えてください。
過去の入局者の一覧です。「入局者の声」もご覧ください。
※( ) 内は女性の入局者数 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 入局者 4(1) 2(1) 5(4) 4(2) 3(3) 10(8) 7(4) 7(5) 6(3) 6(3) 本学出身 0(0) 0(0) 1(0) 0(0) 0(0) 5(4) 4(2) 2(2) 3(1) 2(1) 他大学出身 4(1) 2(1) 4(4) 4(2) 3(3) 5(4) 3(2) 5(3) 3(2) 3(1) -
Q6他大学出身者なのですが、スキルアップや待遇に差別や区別はあるのでしょうか。
スキルアップや待遇に出身大学による区別はありません。これまでの入局者も本学出身者より他大学出身者が多い状態ですし、みな分け隔てなく働いています。「入局者の声」もご覧ください。
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Q7眼科以外の診療科からの入局はできるのでしょうか。
他科からの転科入局も歓迎いたします。過去にも内科や基礎の教室を経て入局された先生が多数います。眼科領域に興味と情熱を持ち、チームワークがとれる協力的なドクターであれば経歴は問いません。「入局者の声」もご覧ください。
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Q8入局者の選考方法について教えてください。
教授と医局長による面談を行い、採用を判断いたします。
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Q9見学はいつできますか。
基本的に平日ならいつでも見学可能です。火曜、木曜、金曜が手術日なので、手術見学もできる手術日での見学をお勧めします。回診やカンファランスに参加したい方は、月曜日or水曜日がお勧めです。見学日時について、事前に「お問い合わせ」ください。見学の日は、白衣と名札をお持ちください。
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Q10入局窓口はどこですか。
医局長(堀江真太郎)までご連絡ください。詳しくは、「お問い合わせ」ください。
入局後について
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Q1後期臨床研修終了後の進路について教えてください。
基本的なパターンは、大学で後期臨床研修医として1年間研修後、研修病院(関連病院)に出向します。関連病院では、経験豊富な指導医のもとで白内障手術を中心に外眼部、内眼部のさまざまな手術を経験しスキルアップを目指します。また、各自の専門領域を選択し、大学病院専門外来での診療および臨床研究を行います。その後、数年ごとに関連病院をローテーションしてから、大学病院に戻ったり、大学院へ進学したり、一部では開業を考える先生もいます。
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Q2ひとつの関連病院に在籍する平均年数を教えてください。
1~4年程度(平均2年くらい)です。
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Q3研究内容について教えてください。
以下に現在進行中の主な研究内容を挙げます。
- 日本人に多い強度近視の発症機序や進行に関する研究。発症機序については、強膜伸展の分子機構を動物モデルと細胞レベルで研究。脈絡膜血管新生の分子機構を細胞レベルで研究。
- 眼の局所防御機構の解明、各種ぶどう膜炎の診断法と治療の開発とその発症機構の解明に関する免疫学的・分子生物学的研究、数々の世界をリードする発見を行っている。1)眼内液による免疫調節作用の分子機構、2)ぶどう膜炎発症の分子機構、3)ぶどう膜炎のサイトカイン療法、4)ぶどう膜炎の治療法の開発、5)ウイルス性ぶどう膜炎の遺伝子診断および治療法の開発など。
- 視覚に関連する神経としての研究。主な研究テーマは、1)視覚誘発電位(VEP)の新たな測定装置の開発と疾患での変化の検討、2)PETを用いた脳内視覚領の血行動態や代謝の研究、3)視覚系の発達と弱視の形成機序の基礎的研究などである。
- 裂孔性網膜剥離、増殖性硝子体網膜症、増殖糖尿病網膜症、黄斑円孔の病態解明と新しい治療法の研究。
- 新素材の開発、コンタクトレンズによるDrug Delivery Systemの開発、屈折矯正術の術式の開発など。
- 日本人に多い強度近視の発症機序や進行に関する研究。発症機序については、強膜伸展の分子機構を動物モデルと細胞レベルで研究。脈絡膜血管新生の分子機構を細胞レベルで研究。
学位の取得について
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Q1入局後何年で取得可能ですか。
今後論文博士の制度が廃止される事に伴い、大学院入学の必要があります。大学院入学の時期は希望によりますが、通常は大学での臨床研修が終了し、関連病院での研修を1~2年間終えた後に進学を考えてもらいます。
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Q2学位論文のテーマはどのように決定されるのですか。
本人の希望をもとに、教授および指導医と相談して決定されます。
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Q3入局者の中で大学院に進学する割合はどの程度でしょうか。
各学年の2~3割程度ですが、近年進学率は増加傾向にあります。
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Q4社会人大学院制度は利用可能でしょうか。
その年の関連病院人事に直接影響しますのでケースバイケースですが、基本的に社会人大学院制度を利用することは問題ありません。
海外留学について
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Q1医局で留学先を紹介することはありますか。
現在の留学先のほとんどが医局の紹介によるものです。
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Q2留学の際の身分はどうなりますか。
助教以上の場合は休職扱い、その他は国内での身分はありません。
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Q3過去の実績(国名、大学名など)をいくつか教えてください。
米国ハーバード大学、米国国立衛生研究所(NIH)、米国ジョンズ・ホプキンス大学、米国オレゴン大学、英国アバディーン大学、英国ブリストル大学など。また、国内留学先として杏林大学があり、網膜・硝子体手術の専門研修が可能です。
「留学体験記」もご覧ください。